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絶版文庫の新入荷品から

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絶版文庫の新着品のなかから特選品を紹介しています。
販売目録はメールマガジンで配信しています。

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2004/6/10
今回の新着品は、おもに1970年代の角川文庫・海外小説です。

要するに映画の原作本がほとんどで、「文庫史」的・「文学史」的には、たいしたものもないのですが、私個人は、これらの本を眺めていると懐かしい気がします。

1964年生まれで、70年代が終わる頃から「大人の読む本」を読み始めた私が、まず手に取ったのは、映画とのタイアップなどで目に付きやすく、内容も軽くて読みやすい角川文庫でした。

私と同年代か少し年上の方なら、同じ思いの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

紙質が良くないので、日焼けしやすく汚れやすく、古本屋泣かせですが、質が悪くてザラザラした角川文庫の感触に「70年代」を感じてしまうのは私だけでしょうか。
今日の新入荷品から
悪党パーカー
カジノ島壊滅作戦
リチャード・スターク
角川文庫
彼らは廃馬を撃つ
ホレス・マッコイ
角川文庫
いなごの日
ナサニエル・ウエスト
角川文庫


2004/5/21
今回は市民」「河出」「三笠」「近代」の新着品です。
たいしたものもないですが、どうぞ御一覧下さい。

昭和30年前後の「文庫ブーム」を支えた名脇役とでも言いましょうか。

もっとも各文庫とも300点前後のラインナップを持っていたわけですから、
「脇役」扱いは現代からの視点で、当時は、岩波は別格としても、角川や新潮と同等のイメージだったのかも知れません。

今日の新入荷品から
半処女
マルセル・プレヴォ
 三笠文庫
テオ・ヴァン・ゴッホの手紙
−兄ヴィンセントへの手紙
 近代文庫
ボヘミアの小さな城
ネルヴァル 河出文庫


2004/4/16
今回新入荷の中で特に紹介したいのは「ハンスリック音楽論集」(全音文庫)。

エドゥアルト・ハンスリックは、あえて説明するまでもないが、19世紀後半のウィーン音楽界に君臨した音楽理論家・批評家。辛口の批評で知られ、岩波文庫の「音楽美論」は比較的容易に入手できる。

全音文庫の「ハンスリック音楽論集」は演奏会批評や音楽家批評を集めたもので、これが面白い(クラシック好きの人には)。

まず槍玉に挙がるのがチャイコフスキー。
ヴァイオリン交響曲1番では「粗野などなり声」「フーゼル酒(下等な火酒)のにおい」「聴くと臭いを発する音楽作品」とボロクソ。

リヒャルト・シュトラウスの「ティル・オイレンシュピーゲル」は「悪達者に仕上げられたデカダンス」。

お気に入りのブラームスについてはベタ褒めで、ツマラナイので省略。

さて、天敵のワーグナーについては、「至る所に曖昧にして大げさな形容、児戯にも等しき音韻や文字の遊戯、犬のかけあしのような短い頭韻のあきれ返った使用」(ニーベルンゲンの指環)などなど、悪口のオンパレート。

上に挙げた各曲とも今では名曲であり、私も好きだが、ハンスリックの批評は強烈ではあるが、一理あるという気はする。
だてに歴史に名を残したわけではないのだなあ、という次第。

今日の新入荷品から
ハンスリック音楽論集
全音文庫
ヴェニス物語
レニエ
世界文庫
或る平手打ちの話
アルツィバーシェフ
世界文庫
ベートーヴェンの交響曲
ベルリオーズ
角川文庫


2004/4/9
今回は、当店のお客様には、あまり面白くないかもしれませんが、山口瞳特集です。

山口瞳に開高健、サントリー宣伝部コンビは古書市場でも人気上昇中です。

経済成長が終わって、これからの生き方を模索する昨今の日本人の心情に何か訴えるものがあるのでしょうか。

今日の新入荷品から

角川文庫 世相講談


2004/3/25
ご無沙汰しました。

(以下メールマガジン1号より転載)
今回は予告通り「春陽堂三兄弟」の新着品。
たいしたものもないですが、どうぞ御覧下さい。

誠に「春陽堂」「日本小説」「世界名作」の三文庫は、
後に「春陽堂」に統一されてヤヤコシイこともあって「三兄弟」と呼ぶに相応しい。
ただし最期の一点は「新文庫」です。こちらは「親戚」というところですか。

なお「少年八犬伝」はご存じの通り、もとは「少年文庫」の出身ですね。
挿絵も入っており、金子清之介という人の手になるようで、
この人について調べてみたのですが、よく判らないので目録には何も記載しませんした。
この挿絵の様子、どう見ても八犬伝の時代でなく江戸時代なのが御愛嬌です。

今日の新入荷品から
放蕩親爺こと従妹ベット 少年八犬伝


2004/2/13
当店の新着品の更新が不定期・デタラメなため「いったいいつ更新されるのかわからない! 知らないうちに更新されて、注文してもすでに品切れになっている!」という苦情をいただくことがあります。

また、2月20日から29日まで「サンシャイン大古本まつり」、3月3日から28日が「サンシャインアルパ古本掘り出し市」、3月12・13日が神田古書会館の「城南展」と催事販売が続きますので、しばらく更新はお休みいたします。

そんなこんなで、更新の際にお知らせできるよう「メールマガジン」というのをやってみようかと思います。
とりあえず「絶版文庫版」ということで、文庫の新着品のみ掲載するつもりです。

初めてのことで、うまくできるかどうか、わからないのですが、試しに読んでみようという方は、こちらで登録しておいて下さい。

創刊号は「城南展」終了後、3月中旬になると思います。
春陽堂三兄弟(春陽堂文庫・世界名作文庫・日本小説文庫のこと。勝手にそう呼んでおります)の新着品を掲載する予定です。


2004/1/27
12月11日以来続いてきた改造文庫の掲載、本日分で終わりました。

改造文庫の総刊行点数は497点だと思います(冊数で644冊は周知ですね)。
(揃い物は完全揃いで1点の計算。例えば仏蘭西家庭童話集は4冊揃って1点。八代集抄など未刊に終わったものも1点で勘定。)

この一ヶ月半の掲載分は、すでに売り切れとなったものを含めて445点となりました。

点数比で89%の改造文庫が、一時とはいえ一堂に会した(大袈裟か)わけで、ひとつの文庫と集中的に付き合う良い経験となりました。

近年、昭和30年以前の文庫本は古書市場から急速に消えつつあることを実感します。
改造文庫がこれほど揃うことは、少なくとも当店では、今後ないだろう気がします。
その意味でも良い時間が持てました。

ところで、上記の445点は古書の入札市場で一括落札したものですが、
「もともとは全部揃っていたのではないか?」という「疑念」は捨てきれません。

私が市場で見たときには、例えば「ギャスケル夫人短篇集」が見あたらず、すでに完全揃いでないことは明らかでした。

全冊が一様にほこりをかぶっており、どこかの蔵書家が集めた後、物置のようなところに長年放置されていたことを窺わせました。

「9割近くを集めた人ならば、実は全部集めたのではないか?」というのは当然の疑問といえましょう。
何らかの理由で、蔵書を一括して古書店に売り払い、その古書店が市場に持ち込み、市場で系統別に仕分けする、その過程で一部がどこかに紛れてしまうことは十分考えられることです。

もし、比較的最近まで、どこかの物置に改造文庫の完全揃いが眠っていたのだとしたら・・・。

考えてみると悲しいような、うれしいような・・。


2004/1/24
昨年12月より続いてきた改造文庫の掲載もそろそろ終わりが見えてきました。
文学書は本日の掲載でほぼ終わりました。

あとは社会科学関係書を入力するとすべて終了です。

本日までにすでに370点を掲載したことになります。
(すでに売り切れになったものも含む)

改造文庫の発行総点数から考えてもかなりの高率だと思いますが、その辺の総括はすべて掲載が終了したところで。




2003/12/17
改造文庫の掲載続きます。

前回掲載の一番人気は、やはりと言うべきか、ストリンドベリ「ある魂の生長」(上巻)でした。

価格も安めだったかも知れませんが・・・。他に翻訳もある以上、完本でないものを、そう高く評価もできませんでした。


2003/11/1
改造文庫が少しまとめて入荷しました。

整理にいささか時間が掛かるでしょうが、いずれ掲載しますのでお楽しみに。

私は商売人たる「古本屋」よりも、仕事を度外視した「コレクター」の性格が強いので、
一つの文庫がまとめて入荷すると、つい嬉しくなります。

整理して、並べて、眺めて、悦に入りたいですな。

別に絶版文庫の中で「改造文庫」が特に好きというわけではないのですが・・。